川越市の観光収入について。ある喫茶店での会話から。

川越市内のとある喫茶店での会話。

客「去年の観光客は734万人だったっていうけど、観光収入は赤だからね。客が全然お金を落としていかない。むしろ公害だよ」

店主「どうやって鎌倉や富山のようにしていくかですよね。通路の規制をしますとか言ってるけど、その前に区画整理って思いますよ」

客「7百万人きたところで受け入れきれない。あふれちゃってる」

店主「観光資源のある場所も限られちゃってるから。神社なんかは御朱印とかで上手くやってるみたいですけど、神社仏閣ばかり儲けてもうちらに入ってこなきゃねぇ・・・」


川越市の観光収入についてデータを調べてみました。

一瞬耳を疑いましたが、地元の観光事情に詳しそうな方たちの会話でしたので、喫茶店の世間話に過ぎないと素通りせずに実際のところを調べてみようと思いたちました。

観光客でごったがえす観光案内所

川越市の観光収入は、市の観光課が行っている、観光アンケート結果からうかがい知ることができます。

アンケートなのでサンプル調査ですが、簡単に入手できる唯一の観光収入データなので、これで実態を調べてみたいと思います。

観光アンケートでは、観光消費総額と観光客平均消費額のデータが出されています。

まずは、観光消費総額。

H29: 111.48億円 → H30: 112.45億円

次に、観光客平均消費総額。

H29: 4.204円 → H30: 3,830円

なるほど、総額ではそんなに悪くなっていませんが、平均では大きく落ち込んでしまっていることがわかります。

来る人は増えたけど、単価は減ったという感じですね。

費目ごとの平均観光消費額のデータも載っています。

費目(円) H29 H30 対前年比
宿泊費 10,263 9,697 94%
お土産品購入費 2,176 2,163 99%
飲食費 1,982 2,049 103%
入館料・入場料 419 407 97%
交通費 473 389 82%

交通費(※)の落ち込みが激しいですね。
(※川越市内での交通費)

バスやタクシーを使わず、距離があっても歩いて移動するということだと思いますが、これは逆に店舗に誘導しやすくなるという良い面もあるのではないかと思います。

お土産品購入費は、平成26年から年々減少しています。

アンケート結果では、『世の中的に観光客の旅行に求めるものが「モノ」より「コト」(体験)に移行してきている影響と推定される』と分析されています。

そういえば、「川越はつ恋物語」という”体験型謎解きイベント”が、今年の1月から川越で開催されています。これも川越の観光課題を捉えたうえで、「コト」消費という時流に乗るための取り組みなのでしょうか。

本川越駅の観光案内所に貼られたポスター

入館料・入場料の減少は、「蔵造り資料館耐震工事による休館が一因と考えられる」と分析されています。

個人的には旧山崎家別邸が国の重要文化財になって、入館料・入場料の減少を食い止めてもらいたいと思います(入館料たったの100円ですが。。)

旧山崎家別邸の見どころをガイドさんに教えてもらいました

唯一、消費額が増えているのが、飲食費。

確かにこれは納得感ありますね。長い列を連ねているお店が至る所にあります。




それで結局、川越の観光収入はどうなのか?

「観光収入が赤」というのが、収入減少という意味合いなら、かろうじて赤字にはなっていないということができますが、普通赤字という場合は、損益が出ているという意味だと思います。

今回調べたアンケート調査結果に載っていたのは売上に当たる部分のみで、利益がどれだけ出ているかは載っていませんでしたので、赤字かどうかまではわかりません。。(^^;

喫茶店に来てたお客さん、どっちの意味で使ったんだろうか。。

とにかく、川越の観光収入(利益)が赤字かどうかはもう少しデータを調べてみて、またの機会に書きたいと思います。

喫茶店の店主が言っていた、鎌倉市や富山市の取り組みも気になるのでおいおい調べていきたいです。


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